2016/11/05

SpotCoolerによる簡易テスト

短時間であるがSpotCoolerを稼働して
どの程度放射冷却の効果があるかを試験した。

C14の換気口を塞ぎ、冷気をRearCellだけに
当たるようにビニール袋をかぶせた。


12:00 外部 21.0 主鏡 21.0
13:00 外部 20.0 主鏡 17.0 冷気温度 12.4
13:30 外部 20.0 主鏡 15.7 冷気温度 12.3
14:30 外部 19.7 主鏡 14.0 冷気温度 12.5


ラフな計測だが
RearCell温度が下がると明らかに主鏡が冷やされる。

鏡筒はCPが上で対流は起こらない方向。
熱放射と若干の自然対流による熱伝達はあると
考えられるが期待される冷却は起こっているようだ。


RearCell内部は換気口から確認したところ
鋳肌がそのままの状態に黒の塗装がされている。
放射率は
パイレックスガラス 0.85~0.95
黒色塗料       0.9程度
であるのでほぼ当初懸念したような
内部塗装の加工は必要なさそうである。

ちなみにガラスは一般に0.9程度の放射率を持っているので
遠赤外線の透過率は0.1にもならない。
これがCPを介して主鏡の熱放射を期待しにくい根拠である。

多くの物体の放射率は

放射率

に詳しい。


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