2018/07/17

火星 20180716



 SPC15°Wより東はDustに覆われているようだがその西側はほぼDustは消えている。
 SPCの北縁は60°Sより南に後退している。
 VallesMarinerisに至る南半球はかなりDustが薄くなってきたようだ。
 IR画像ではとくにCratorの内部のDustが丸い明班として多数確認できる。
 西縁にはTharsisMontesが見えてきている。
 北半球のLunaePlanum-TempeTerraあたりもDustが晴れている。
 MareAcidaliumが暗くはっきりとしNPHがその北縁を覆っている。
 S: 4/10 T:4-5/10 レベル。なかなか透明度が上がらず露光時間も不安定である。
 視直径が大きく報告画像のサイズを変更した。

2018/07/04

火星 20180703



 SPCの東半分はDustCloudに覆われDarkLimbからはみ出して見えることから
 高度が高いと思われる。(HighAltitudeCloud
 SPCの西側の雲はBlueが強くDustCloudの性質か異なるようだ。
 DarkLimb30°S あたりも若干のはみだしと円環上の濃淡があるように
 見えるがはっきりとはわからない。ClaritasFossaeの地形が影響しているか。
 CM付近の40°SにはNewtonCratorが明るく見える。
 OlympusMonsは若干の赤みをもった暗班に見える。TharsisMontesもはっきり見え
 北半球の領域がダストが薄くなっているようだ。
 S: 4/10レベル。風が強い上に雲が頻繁に通過してデータ処理に苦労した。
 日に日に変化する火星面の状況から目が離せない。
 相当にアクティブな気象変化が起こっているのだろう。

2018/07/03

火星 20180701



 SPC60°S 180°Wを中心に白雲がある。周辺のダストとは色が異なる。
 東の欠け際70°S あたりは昨日の観測に続きふくらみが見え、顕著になった。
 SinusGomer-Hesperia, Elysium付近はダストが薄い状況は変わらない。
 S:3-4/10レベル。昨日より少し改善したか。雲はないが風が強い。


 昨日書き忘れたが愛用のASI290MMが壊れた。
 考えられる原因はUSBコネクタの挿抜回数(一応1500回上限)
 を超えているため接触不良だと思われたが
 それを改善すべく手を入れている過程で
 壊してしまった。(なんという悲しい事態・・・)
 というわけで以前に購入した
 PointGreyのGrasshopper3
 GS3-U3-32S4M-C というモノクロカメラで撮像した。
 GlobalShutterなのでその効果をこの機会に確かめてみようと思う。
 Pixelサイズが
 2.9→3.45ミクロンと大きくなりカメラのBackFocusも異なったので
 F25となり画像処理のパラメータも変える必要があった。

 

火星 20180630



 SPCの周囲50°Sあたりにはダストが環状にある。リムでは若干のふくらみが
 あるように見え、極方向がカルデラ状に凹んでいるように錯覚する。
 SPC北縁のフリンジは暗い。
 8°Sの欠け際にArsiaMonsがダストを被っているかに見え若干の凸エッジになっている。
 18°NにはOlympusMonsが暗い円として認められる。
 SinusGomer-Hesperia, Elysium付近はダストが薄い。
 S:3-4/10レベル。雲の往来が激しくかろうじて1SetArsiaMons
 欠け際の状況を示す画像になった。