2016/11/27

温度変化グラフまとめ 20161125-20161127


25日6:00より連続して取得したデータをノイズ除去して
整形したグラフを作成した。

SpotCoolerの使用
 25日15:20→16:33
の一回のみ。
ドームスリット開閉
 26日13:00→14:15
27日02:00付近の温度上昇は
気象条件による外気温変化。

主鏡温度が環境温度変化に約2時間以内の遅れで追随していることが解る。

注)DomeAir温度のセンサはSHT75で異なる。
  他の2つは物体に貼り付けたDS18B20なので
  絶対温度として測定値を読むのは難しいが
  傾向はつかめる。

4 件のコメント:

  1. 近内です。相変わらずなんと面白い!!
    11月25アップのグラフの続きを見れるわけですね。
    いろんな感想が浮かびます。
    まず、主鏡温度はクーラ停止後2時間半で環境温度
    を上回るわけですが、その後明け方まで1℃弱の温
    度差を保っていますから、主鏡由来の筒内気流の出
    方は朝まで僅少ということでしょうか。
    一方次の日の日中午後からの、クーラを作動させて
    いないカーブでは21時近くまで主鏡温度は環境温度
    よりも2℃以上高い状態を保っていますから、筒内
    気流が出続けてもおかしくない状況ですか。
    iwaLab方式の、気温の下がり始めにスポットクー
    ラでガツンと一発1時間主鏡温度を下げるやり方は、
    まるで主鏡をタイムマシンで1時間先に進めるよう
    な、あるいは主鏡の熱慣性を疑似的に一挙に小さく
    するような、魔法のような効果をもたらすのでしょ
    うね。
    さて、最初のdiurnal curveの終わりで夜が明け
    てからのカーブも実に面白い!
    熱慣性の大きな主鏡は温まり残って環境温度よりも
    冷たい状態を保ちます。筒内気流が起こりにくい状
    態になるわけです。
    ...”明け方からの青空の中で奇跡的な好シーング
    に遭遇した”という多くの惑星観測の先人たちの記
    述の理由の一端を担っているかもしれないと思いま
    す。
    ...1915年11月13日の暁の青空の中、ヤーキスの
    1m屈折1100倍の視野、視直径7.7"の火星の欠け
    際に立体的陰影の付いたクレータを認めた、とい
    うJohn E. Mellishの逸話のように。

    私も環境温度と主鏡温度の関連をセンサで追いな
    がら、星像ナイフエッジカットの自己シュリーレ
    ンで筒内気流の動向を観察してみたいと思います。

     宜しくご指導ください。

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  2. 近内さんの観察力には脱帽です。私の味気ない観測データを
    鋭く読み取って頂いたコメントにはいつも学ぶことが多いです。
    グラフを見て起こっている現象を類推するのもなかなか楽しいものだと
    再認識しています。

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  3. こんにちは、近内です。
    昨日書き忘れたのですが、このグラフで天気も想像
    がつきますね。
    24日深夜は寒波が入ってブルブル。25日朝からお昼
    にかけては曇りで、午後から雲が取れて快晴。26日
    は早朝からお昼、夜まで快晴、21過ぎから曇って真
    夜中過ぎには小雨が降ったか。27日は曇りがちの晴
    れもしくは薄曇りでしょうか。

    26日の午前中からお昼にかけてリアセルの温度がド
    ーム内気温を上回っているのが気になりました。ド
    ーム内気温の急上昇は温室効果が効いているのかな
    とも感じました。ドーム内の放射エネルギーの吸収
    でリアセル温度がドーム内気温よりも上昇する可能
    性があるのでしょうか?
    私のFRPむき出しの2mドームは、夏季の晴天には
    ドーム内気温が50℃近くまで上昇します。
    そちらの2.5mドームはFRPをアルミテープで覆
    っておられるとのことで、アルミ表面が酸化して
    いるとしても放射率はFRPむき出しよりも低いと
    思うのですが、晴天時に温室効果を感じられるこ
    とがあるでしょうか?

       また宜しくご教示ください。

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  4. 別に付けている気象センサのグラフを載せましたので
    御覧ください。
    ドームの環境は殆ど熱容量がないという感触です。

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