2018年の観測システム概要

 ■C14と星型TEC冷却エンジン

 C14背面は断熱材を貼って冷却・保温性能を高めている。
 TECの採用によりSpotCooler及び内部還流ファン、
 排気ファンを使う必要はなくなった。
 もちろんトライアルの寝袋巻きも不要(笑)

 TEC(7.2V 2.7A TEC12708 X3)+
 放熱器(CPUCooler Fan+HeatPipe+Fin)
 で約80W程度の電力だろうか。
 リアセルの冷却により、ゆっくりと間接的に
 放射冷却して光学系の歪み、全体の熱平衡が
 崩れないようにしている。
 

 ■Optical Train

 から基本構成は変わっていない。

 ・拡大系
 Astro-Physics 2" Advanced Convertible Barlow
 のBarlow部分のみ。

 ・ADC(Atomospheric Dispersion Corrector)
 機械的な構造を改良した。
 Pierro Astro の製品を加工して
 1Dialの回転角でプリズムの開角を設定できるようにし、
 赤道儀駆動で変わる水平軸のみを光学系全体を
 固定したまま調整可能とした。
 昨年暮れに開発して大いに観測効率が上がった。
 現在はPierroAstroのMK3という新製品がほぼ同じ機能を
 備えている。

 ・FilterWheel
 ORION Nautilus Motorized Fileter Wheel 7X1.25"
 BaaderPlanetariumのFilter L,R,G,B,IR685
 IDAS Methane
   で6枚実装している。

 ・Camera
 ZWO ASI290MM

 以上でF24の光学系を構成している。
 IMX290のPixelサイズが2.9μmなので
 概略2.9X5=14.5が理論的には適正といわれるが
 理論値を超えた高解像度への欲望は捨てきれず
 現在の構成に落ち着いている。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿