2016/11/09

放射冷却システムプロジェクト RCSP その5 <<再開>>

とりあえず手持ちであった別の冷却ユニットを
試験することにした。

画像の下にあるのが失敗したCoolerUnit。
大きさがまるで違います。

これをC14背面に取り付けるにあたり若干の加工を施した。
冷却側(吸熱側)の放熱フィン

放熱ファン・フィンを外した。伝熱グリースが塗ってある。
放熱フィンを削り取って平滑面にサンディング。
単なる4mm厚のアルミ板になったわけだが
伝熱グリスを塗り直してもとにアセンブリ。

この状態でC14の背面に取り付ける。
通電テストをするとあっという間に冷却面が
氷結する。放熱フィンもちょっと温まる程度。

放熱αゲルシートを貼る。

温度センサをC14のRearCellに貼り付け。
ユニットをドラフティングテープで仮止め。
冷却面とC14の間に隙間ができないように
慎重に貼り付け。

この状態で暫くの稼働試験。

鏡筒全体が裸の状態で
ドーム内外の風の影響や熱放射の出入りがあるので
布で部分的に覆う等の補助はした。


放射温度計で様々な箇所の温度変化を調べた。
黒体に近い場所を選び測定。
放熱ファンユニットも20度前後で環境温度より
5度前後高いレベル。
放射温度計は物体表面の放射率がわからないと
測定ができないのであくまでも参考値。
そもそもそんなに精度はないが非接触で測れるのは
大きなメリット。

詳細は後ほど。以下の測定値はIC温度センサでの
測定値。

時刻  環境温度  主鏡温度
13:30  14.54     15.3
15:00  14.08     13.9

この程度では何とも言えないが・・・・。

注)2016.11.10 10:00
若干の補記、字句訂正をした。

4 件のコメント:

  1. こんばんは、近内です。素晴らしい!冷却側のヒートシンクと冷却循環ファンをはずしてペルチェ素子をむき出しにして使うわけですね。1時間半で主鏡温度が環境温度よりも低くなっているようなので今回は期待が持てるのでしょうか。楽しみです。Webで調べると同種製品の2連、3連商品もあるようなので注目しています。ミードの41cmシュミカセのリアセル後面は平面部分が広いので数の密着には具合がよさそうです。

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  2. 失敗して反省の弁の舌の乾かぬうちに次を試してしまいました。
    とりあえず前回よりは真面目にテストをしてからと
    まずは1台のみでの評価をしています。3台取り付ければ
    結構行けそう・・・でしょうか?
    結露対策をしていないので次はセンサで温度コントロールを
    真面目にやることになりますね。
    場合によっては内部にシリカゲルですかね。(半ば冗談/半ば本気)

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  3. でっかいヒートシンクできましたか。第一STEPはクリアしましたね。土地が不足気味になってきたような感もありますが・・・(^_^;)
    この次に気になるのは、コメントのとおり結露でしょうね。あと、ファンは静音タイプなのでしょうか? これだけ大きいとファンによる振動が気になります。

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  4. Small is beautiful. というDesign環境にいたもので
    確かに大きくなってSmartな感じがなくなってしまいました。残念。
    まずはこれを3台でどの位いけるのかを試験して、その後
    ブラッシュアップのステージで小型化にチャレンジしましょう。
    そのあたりでは宜しくお助けください。
    この中国製のファンは確かに音がして微振動します。
    昨日日本某有名ブランドの静音ファンを発注しました。

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