2017/04/30

木星 20170428


   post-GRS disturbance がよく見える。
   定在波のような周期性が面白い。
 SEBを緯度方向に3分したあたりで
 階段状に縦幅が変化している。


   Mid-SEB outbreak CM付近のバルジの赤褐色が顕著。

2017/04/29

火星 20170428


   EridaniaからHellasにかけて明るく見えるがダストか。
   BoreoSyrtisあたりに白雲がある。

  視直径3.9" 高度19.4°
 導入がかなり難しくSirius,Rigel,Moon等を経由して
 Marsにたどり着いた頃には高度が低くなってしまった。
 日没後15分以内に撮像に取り掛かる必要がある。
 
 

2017/04/27

土星 20170424


  極のDarkな中心と6角形が顕著。
  昨年に比較するとNPRのバンドが狭く
  緑色→褐色に変化している。

火星 20170424


  SyrtisMajorが好位置。今シーズン最後になるだろうか?
  富士山方向からの雲が連なりようやく導入したが
  IRのみの撮像で断念した。高度22度 視直径4.0

2017/04/26

木星 20170424(2)


  Mid-SEB outbreakが広域に展開している様子がわかる。
  NEBも活発。

  画像処理に手間取って報告を分割してしまった。
  シーイングは先の報告画像と同等レベル。
  やはり1セットのみしか使用できなかった。

木星 20170424


  STBGhostGRS南前方に見える。
  MethaneBlackな領域がGRS南縁からSTBGhostに渡っている。

  本当に久し振りだがシーイングが良くなった。
  とは言え安定する時間が短く
  L+R+G+B+IR685を撮像するサイクルが
  続けて取れない。今回も1セットのみ。

  参考までに合成画像とL/R/G/B画像を載せる。
  B画像で良像が得られるチャンスは少ない。


2017/04/14

火星 20170413


  北極域の白雲が濃くMare Acidaliumの北を覆っている。
  Argyre付近に白雲は薄く広がる。
  R画像でAuroras Sinusから放射状に線状の暗部が
  連なって見える。
  視直径4.1"

2017/04/11

20170410木星観測時の温度変化


 アップした木星画像の準備は雲間であったので
 事前の冷却をしていなかった。
 22:47 TEC ON
   24:49   TEC OFF
   の温度変化グラフである。
 約1℃差の主鏡温度が22分で差がなくなった。
観測前の冷却タイミングや
 途中で冷却をとめて良いタイミングを予測する
 ことができそうだ。
 環境温度‐主鏡温度 5℃差 24:50
 おおよそ4時間は冷却を止めても観測可能な状態である。
 

木星 20170410


  STBGhostGRS北を通過中。
  CM付近のNEBnの暗斑がMethaneでも非常に暗い。
  菜種梅雨のさなか朧月が少し晴れて暫くの観測が
  できた。

2017/04/06

TEC稼働の1日データ(20170405‐06)


 昨日よりTECを今夜まで連続運転してみた。
 リアセル温度は環境温度より平均5.5℃程度低い。
 主鏡温度は30分から1時間程度の遅れで
 リアセル温度変化に追随している。

火星の一覧のアップデート 20170404まで

2016~2017の
火星観測画像をアップデートしました。(20170404まで)

観測報告テキストや頂いた解説・コメントは
1.ALPOのサイト
2.ブログの火星ラベル

ついでに木星土星も作成しました。

木星 ALPO Jupiter2016-2017
 これから衝ですが衝前の画像です。
 木星面の活発な活動が見られます。
 シーイングに恵まれない前半で
 これからに期待します。
 

土星 ALPO Saturn2017
 たったの2枚でまずは今シーズンの土星とのご挨拶といったところ。

2017/04/05

C14 TEC 実装方法総括(4)--断熱シート

■断熱フォームの選択

独立気泡の糊付き発泡シートに
東レのペフという建築用の断熱材を
手に入れた。


サンペルカのタイル貼りを以前は推奨したが
どうも仕上がりが満足できなかった。
すこし光沢がありコシの強い3mm厚の
断熱シートで曲面に追随しやすく
施工性は良かった。

C14 TEC 実装方法総括(3)--熱伝導の改善

■熱伝導の改善
熱伝導性の接着剤で一応の結論としていたが
どうも熱伝導性が悪いようだ。
問題は実装方法で密着性が悪く空気層のある
非接着面が大きかったことにある。
何度か接着したTECを剥がしてみて
発見した。

秋月電子で適当な粘度のある
シリコングリスを選択した。
グリスによっては粘度が高すぎても低すぎても
平面性のないリアセルにはなじまないので
注意が必要である。

HY-750(3g)


これをC14面及びCPU Cooler面に塗布して
CPU Coolerをネジ止めして密着させた。

環境温度より2-3℃しか下がらなかった
リアセル温度が5-6℃に降下し大きな効果が見られた。

C14 TEC 実装方法総括(2)--CPU Cooler固定

■CPU Coolerの固定方法

「なにごともなかったように」原状復帰できる。
というコンセプトで始めたわけだが、接着を
許すことにした。
充分な強度があって作業性がよい接着剤を
見つけるのに、かなりの試行錯誤を経た。


たまたま手元にあった額縁用の飾りネジを
スタッドボルトとしてC14に接着した。
接着面積を広くとれればなんでも良い。

CPU Coolerの取付金具に真鍮のフラットバーを
加工して適当な接地距離をとる。
これはC14のリアセルが曲面のため必要だった。
CPU Cooler金具とフラットバーを止めるボルト・ナットは
実際はプラネジ(ポリカーボ)を用いて
C14側のクールサイドとTECのホットサイドを断熱している。


予め断熱フォームを切り抜いたものを
TECの置き位置のテンプレートとして貼る。


CPU Coolerを乗せて飾りネジのナットを回して
固定。ガッチリとして安心感がある。

ステンワイヤでの固定方法は私としては
思いついたアイデアに惚れてこだわった(笑)
キライもあり、ようやくこれで合理的な落とし所に
辿りついた感じである。

C14 TEC 実装方法総括(1)

TECの実装は試行錯誤の連続で
なかなか納得の行く結果にたどり着かなかった。
ようやく実装方法の最終形にめどが立ったので報告する。


最終形は写真の通り。かなりスッキリした。
1.安定した密着性を保つためのCPU Cooler固定方法
2.CPU Cooler→TEC→C14の熱伝導の改善
3.断熱シート
にそれぞれ改善を加えた。
たどり着いてみればシンプルな解になったかと思う。

TEC3枚 一枚あたり3Aを流して環境温度より5℃以上低い
リアセル温度をキープできている。
夕方の大きな温度変化にも追随できる性能を出せている。


昨夕観測からの温度変化グラフを示す。
0:00 TEC OFF 約5.5℃の温度差(環境vsリアセル)
その後ドーム閉状態で成り行きの温度変化
16:40 TEC ON
17:35 環境温度と主鏡温度が並ぶ
環境温度のスパイクはノイズ。約一時間で
主鏡温度は環境温度を下回った。
環境温度より5℃以上はリアセル温度が
低い状態になっている。

2017/04/04

火星 20170404


  南極周辺に白雲が広がる。北極の白雲は狭域で濃い。
  Olympus Mons,Tharsis Montesが不明瞭だが白く見える。
  視直径4.2"

 風が強かったが薄雲がかからず久し振りに撮像できた。
 明るいうちの導入に苦労したがRigel,Aldebaranを
 基準にアラインメントをした後に火星に向けた。