C14で惑星を観測するAmateurAstronomerのSiteです。
こんばんは、近内です。この経度では南極冠は向こう側に偏心していて観測は難しいはずですが、悪シーイングにもかかわらずきちんと捉えていて、見事な画像だと思います。南極冠周囲のいわゆる南極地方は元々アルベドー模様的にやや明るいのですが、この画像では地肌の色調とは少々異なるようで、R,G,B&IRの個別の単色光画像成分での出方を見比べると判断がつくのですが、やや黄緑味の色合いで、ダストの特徴がでているかと感じます(G光で明るく出るのがダストの特徴)。ただ顕著な大規模なダストではなくて、dust hazeが南極地方を覆っている状況だと思います。B光の様子では、若干の水蒸気成分が欠け際近くでは重なっているかもしれません。ヨーロッパ宇宙機構(ESA)の火星軌道周回衛星Mars Expressの軌道監視ウェブカムVMCの画像のPhotostreamには既に昨日(12月11日)の画像がアップされていて、間もなく本日の画像もアップされると思いますので参考にされてはいかがでしょうか。また、1~2週間遅れになりますが、NASAのMRO MARCIの週間火星天気には南極地方の様子がさらに鮮明に表現されて、コメントもつきますので参考になると思います。火星の季節の指標となる太陽の火心黄経Lsは現在279°です。全球規模のダストストームの発生は、305°Lsくらいまで記録がありますから(1924年12月)、まだまだ目が離せません。 貴重な観測データありがとうございます。
殆ど細部が判別できない画像でコメント頂きありがとうございます。12月10日の画像から南極北部がどんぐりの帽子のように少しHazeがかかっているような印象がありました。VMCも見てみましたが位相がずれていて確認できませんでした。また観測できるチャンスを待ちます。
近内です。最新リリースのVMCでは、iwaLabさんの画像の1時間ほど前の画像がアップされていて、”どんぐり帽子”の様子がよくわかりますね。ダストっぽい色調ですが、一発カラーでは衛星画像といえどもはっきりしたことはわかりませんですね。Dust HazeもしくはDust Sedimentationだろうか、というところでしょうか。MRO MARCI回転破れ提灯の今週分のリリースが楽しみです。 ではまた。
微妙な明度差ですが確かに明るいようですね。http://www.cloudynights.com/topic/559657-ice-giants-meltingerr-fading-tiny-mars-spc/#entry7586943Kokatha man氏の撮像した火星がアップされています。Australiaなので位相が近いので参考になります。
ご紹介のIR画像はよく写っていますね。赤外光では薄いHazeは透過して地肌のアルベドー特徴が写ってしまうので、南極地方の地肌もやや明るくて、昇華縮小中の南極冠の周辺の地肌がリング状に暗くなっていることがわかります。また赤外光では氷雪霜(水、CO₂にかかわらず)の反射能は低いので、これだけ明瞭に写っていることから、南極冠の輝度はかなり高い(あまりダストに塗れていない)だろうと思われます。この解像度でさらにR,G,Bの個別画像がそろえばヘイズがあるか、それがダスト主体か、水蒸気を含むかかなり明確に推定がつくのですが、シーイングやバックの空的に難しいのでしょうか。貴重な画像を教えていただいてありがとうございました。
こんばんは、近内です。
返信削除この経度では南極冠は向こう側に偏心していて観測は
難しいはずですが、悪シーイングにもかかわらずきち
んと捉えていて、見事な画像だと思います。
南極冠周囲のいわゆる南極地方は元々アルベドー模様
的にやや明るいのですが、この画像では地肌の色調と
は少々異なるようで、R,G,B&IRの個別の単色光画像
成分での出方を見比べると判断がつくのですが、やや
黄緑味の色合いで、ダストの特徴がでているかと感じ
ます(G光で明るく出るのがダストの特徴)。ただ顕著
な大規模なダストではなくて、dust hazeが南極地方
を覆っている状況だと思います。
B光の様子では、若干の水蒸気成分が欠け際近くでは
重なっているかもしれません。
ヨーロッパ宇宙機構(ESA)の火星軌道周回衛星Mars
Expressの軌道監視ウェブカムVMCの画像のPhotostream
には既に昨日(12月11日)の画像がアップされていて、
間もなく本日の画像もアップされると思いますの
で参考にされてはいかがでしょうか。
また、1~2週間遅れになりますが、NASAのMRO MARCI
の週間火星天気には南極地方の様子がさらに鮮明に
表現されて、コメントもつきますので参考になると
思います。
火星の季節の指標となる太陽の火心黄経Lsは現在
279°です。全球規模のダストストームの発生は、
305°Lsくらいまで記録がありますから(1924年
12月)、まだまだ目が離せません。
貴重な観測データありがとうございます。
殆ど細部が判別できない画像でコメント頂きありがとうございます。
返信削除12月10日の画像から南極北部がどんぐりの帽子のように少し
Hazeがかかっているような印象がありました。
VMCも見てみましたが位相がずれていて確認できませんでした。
また観測できるチャンスを待ちます。
近内です。
返信削除最新リリースのVMCでは、iwaLabさんの画像の
1時間ほど前の画像がアップされていて、”どん
ぐり帽子”の様子がよくわかりますね。ダストっ
ぽい色調ですが、一発カラーでは衛星画像といえ
どもはっきりしたことはわかりませんですね。
Dust HazeもしくはDust Sedimentationだろ
うか、というところでしょうか。
MRO MARCI回転破れ提灯の今週分のリリースが
楽しみです。
ではまた。
微妙な明度差ですが確かに明るいようですね。
返信削除http://www.cloudynights.com/topic/559657-ice-giants-meltingerr-fading-tiny-mars-spc/#entry7586943
Kokatha man氏の撮像した火星がアップされています。
Australiaなので位相が近いので参考になります。
ご紹介のIR画像はよく写っていますね。
返信削除赤外光では薄いHazeは透過して地肌のアルベドー
特徴が写ってしまうので、南極地方の地肌もやや
明るくて、昇華縮小中の南極冠の周辺の地肌がリ
ング状に暗くなっていることがわかります。
また赤外光では氷雪霜(水、CO₂にかかわらず)の
反射能は低いので、これだけ明瞭に写っているこ
とから、南極冠の輝度はかなり高い(あまりダス
トに塗れていない)だろうと思われます。
この解像度でさらにR,G,Bの個別画像がそろえば
ヘイズがあるか、それがダスト主体か、水蒸気を
含むかかなり明確に推定がつくのですが、シーイ
ングやバックの空的に難しいのでしょうか。
貴重な画像を教えていただいてありがとうござい
ました。