2016:12:31 19:40~21:23 の IR685画像
2016:12:31 19:52~21:28 の Methane画像
Methan画像でのmidSEB-outbreakの初期の短期的な変動
(近内さんご指摘)を見るために
IR及びMethane画像のアニメーション化を試みた。
ともに体系IIのwinJupos展開マップ。
Methaneは以下の4時刻の展開図より作成。
1952.6,2033.4,2112.3,2128.0 UT
IRは以下の6時刻の展開図より作成。
1940.2,1948.5,2022.2,2029.8,2042.5,2055.3 UT
こんばんは、近内です。
返信削除経度固定円筒投影図法動画、実に見やすいですね!
模様の微細な変化の有無を検出するには、眼の超
微差視力vernier acuityを使えるこのようなア
ニメーションは非常に鋭敏です。
発生直後のMid-SEB Outbreakのメタンブライト
部の急速変化はこの動画では非常に微妙です。もう
2~3段シーイングがよかったら興味深い所見が明
確に認められたかもしれません。
惑星ガイドブック2の138~140頁には平林 勇氏に
よる『木星面模様の短時間における変化の観測』の
議論があり、J.H.Rogers博士の著作にも同様の記
述があります。
私は数百ペアの木星画像を裸眼立体視で調べた結果、
地上からの画像観測の解像度では、模様が中央子午
線をはさんで通り過ぎる1/4自転90度、時間にして
CM前後1時間余りの間に大きな変化が捉えられるこ
とは極めて稀れ、多分ない、と考えています。
メールのやり取りでは、Rogers博士も同様のご見
解のようで『SEB攪乱の発生直後のような最も変化
の激しい期間の画像でも短時間の急速変化は地上か
らは捉えられていない』とのリサーチ結果だったそ
うです。
アラベスク模様のように帯流の速度に依存する可視
光域の模様であれば、変化が遅すぎて地上観測の解
像度では検短時間の変化の検出は無理ということで
しょうか。
私は想像するのですが、Mid-SEB OutbreakやSEB
攪乱の発生時に出現するメタンブライトの大きな斑点
は、渦だか泡だかわかりませんが、巨大な上昇塊が下
から突き上げてきて浮かび上がるのだとすれば、帯流
のスピードによる変化のタイムスケールを超越した、
地上からの観測でも捉えられるVery Rapid Change
が起きる可能性もあるのではないかと...。
...ちょうど、超新星爆発や、古典的新星の再爆発時
に観測される疑似超光速の光エコーのように、”見かけ
の”急速変化ということになるのかもしれませんが。
多数の観測者がメタンバンドの画像を撮像セッション
毎にコンスタントにとっていただければ、非常に面白
い所見が得られるかもしれないと感じました。
ではまた。
ワクワクしながらwinJuposで展開図からGIFアニメまで
返信削除一気に作成しました。結果は残念でしたが、
1時間もあればできる作業なので今後も機会があれば
短時間現象の把握のトライアルをしてみたいと思います。