2017/10/01

火星 20170930


  シーイングが悪くRGB撮像はあきらめIRのみとなった。
  NPCMareAcidaliumSinusMeridianiなどが見える。
  高度21度、視直径3.7
  火星の表面輝度は明るいので日の出直後に
  撮像のベストタイイングがある。
  11月に入るとようやく日の出時に高度30度を越えてくる。
  

2 件のコメント:

  1. こんばんは、近内です。メジャーな暗色模様が
    きちんと写っていて実に見事です。火星の極冠
    は赤外域では反射率が低くて写りにくいのです
    が、この条件ではやむを得ないですね。
    前回の26 Sep.の画像の時はLs066°で、今回で
    はLs068°。季節は火星北半球の晩春です。
    北極冠は二重構造で、内側の水の氷の永久北極
    冠の周囲をCO₂の氷の季節的北極冠が取り巻い
    ています。季節的北極冠は地べたに置いたドラ
    イアイスのようにシュウシュウと音を立てるが
    ごとく凄い勢いで昇華しつつあります。
    今の季節の北極冠の形状はなぜか高度に非対称
    です。大まかに言ってSyrtis Mj側の経度半分
    のドライアイス北極冠に比べて、Tharsis側の
    経度半分のドライアイス北極冠の方の昇華後退
    がはやく進んでいきます。Tharsis巨大火山群
    の山岳雲形成や、Acidalium経度域の極域ダス
    トの沈降が影響しているのかと想像しています。
    衛星画像である程度チェックできるのですが、
    iwaLabさんの観測でも北極冠の非対称的後退
    縮小現象が捉えられるかもしれませんですね。
    凄いことです!

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  2. どうもいつもながら的確なコメントを頂き
    ありがとうございます。
    火星の気象を脳内にイメージできる
    近内さんのOnlineTrainingで
    学習あるのみです。
    今シーズンは3秒台から最接近、そして
    3秒台へ火星季節を網羅する継続撮像を
    しようと思っています。2019年7月頃までの
    長丁場ですがよろしくご指導ください。
    あわせて近内さんの16inchMeadSCTの
    観測再開を心待ちにしております。

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