2017/03/19

焦点内外像

 焦点内像
焦点外像

 3月18日早朝にArcturusで撮像した
 焦点内外像。IR685フィルターで
 1minのスタック。
 

2 件のコメント:

  1. こんばんは、近内です。
    私は若い頃一晩中恒星焦点像/内外像を観察
    して見飽きることがなかったというマニアな
    のでこのArcturusの焦点内外像は実に面白
    い‼
    残存輪帯球面収差の傾向がよくわかります:
     焦点内像の内部が光で埋まる傾向があるの
     で中央寄りは過修正
     外輪は内像で太く明瞭なので端寄りは負
     修正
     ...全体的にはやや過修正寄りでしょうか。
     
     焦点外像の様子から
     r/2に強い凸リング
     その外側強めの凹リング
     その外側弱めの凸リング
     最外周ややターンアップ
     その内側ややダウン
    ...という、セレストロンのシュミットカセグ
    レン特有の、熊森さん風に言えば”だんだん光
    学系”なのだと思います。全体的な球面収差の
    補正傾向については焦点の繰り出し量や、バロ
    ーレンズを使えばその影響を受ける可能性はあ
    ると思います。
    機会があれば、将来ぜひ恒星焦点ナイフエッジ
    カット画像やロンキーテスト画像も見せていた
    だければありがたいです。惑星の画像観測法の
    向上に役立つ貴重な資料になることでしょう。

    さて、この焦点内外像にはごくわずかなアスを
    感じます。内像の4時の方向に突出を、外像の
    10時の方向に凹みを感じます。
    これに関連しまして:
    内像の4時の方向が鉛直の真下方向でしたで
    しょうか?
    Arcturusの地平高度は何度くらいでしたで
    しょうか?
    ...ご教示いただければ幸いです。
    TECを連続稼働されていたと思いますので、
    鏡筒内の光路にかかる対流は考え難い。
    とすれば、鏡筒内に斜めの冷気湖面が形成
    されてその影響を受けた可能性があるかと
    想像しております。

    当方も16インチSCTが治ったら恒星像の画
    像による診断を実施したいと考えています。

     ではまた。 


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  2. Arcturusの地平高度は56.5度でした。
    たしかに動画をみても若干の膨らみが
    見られますね。
    確かに左右がEW方向になっていますので
    冷気湖面の仮説は当たっているかもしれません。
    今後の観察がさらに重要ですね。

    星像で詳細なクリニックができるのは
    素晴らしい。近内さんのコメントでいつも
    改めて真剣に学ぶべきことがたくさんある
    ことに気付かされます。
    ナイフエッジも近々撮影するべく
    準備をしています。

    ではまた。

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