ADCという略語が簡単でよい。
Pierro AstroというメーカのADCを使っている。
2013年5月に発注して手に入れた。
直接メーカで購入したが380ユーロもした。
作りは頑丈で品質は良い。
ADCの理屈、使い方などで最もまとまっているサイトが
Martin Lewis氏のものだったがなぜか最近アクセスできない。
私の記憶ではZWOがADCを作り始めて
ZWOの製品を機種紹介の欄に加えたところまでフォローしたが
その後、いつしかリンクが切れたようだ。
ZWOなしの古い版だがPDFがPierro社のサイトにあるので
URLを記しておく。
www.pierro-astro.com/images/fichiers/ADC.pdf
なんといってもオリジナルの論文は情報が豊富である。
その中に水平の軸をみてADCのレバーの開角を決めることが
書かれている。
それによってプリズムの開角によって画像の位置があちこちに
ブレるのを垂直方向のみに限定できて使い勝手が圧倒的に
良くなる。
水平軸を見出すのが現実的にはドーム内では難しく
結構苦労していた。
長文になるが全体の撮像光学系の概要を示して
その中にあるADCのセッティングを説明しよう。
■撮像光学系
AstroPhysics Barlow
↓
Pierro Astro ADC
↓
Orion Nautilus Moterized Filter Wheel 7X1.25"
↓
ZWO ASI290MM
これでF30になる。
これは木星のときのBarlowの配置
2inch系の延長スリーブをはずして
Barlowの光学系だけを取り付ける。
これでF20.4の拡大率になる。
■ADCセッティングの工夫
FilterWheel上に貼ってある三角の白マークが
ADCの可動域の中心を示している。
ここから均等に開角すれば
直線に画像が移動する。
このマークを水平にすれば先に述べた
プリズムの正しい位置が出るわけである。
上の写真を見れば明らかであるが
FilterWheelのケーシングの側面に
水準器を両面テープで貼り付けてある。
この水平は先のマークが水平となるようにする。
以上で惑星位置が変化しても
水準器を合わせて全体の光学系を回転すれば
良いことになる。
高度の変化に対しては開角を操作する必要がある。
・FireCaptureなどのTool
・惑星高度から開角度を予め目盛って合わせる
といった方法になる。
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