2017/08/04

20170804木星観測時の温度変化グラフ


   本日の木星観測時の温度変化を参考までに示す。
 18:40 Dome Open,TEC ON, 鏡筒排気ファンON
    主鏡温度は順調に下がる。
 19:03 排気ファンOFF、撮像機器装着
    主鏡温度は上昇する。
    ガラス表面の冷却が内部には及んでいないため
 19:10 内部ファンON
    筒内気流を拡散させる。
    まずMethaneを撮像開始2min。
    LRGBIRの1min毎の撮像。
             次のセットのL画像のみで雲が出て終了。
 19:27 TEC OFF、内部ファンOFF、Dome Close
 
    観測中はほぼ+1度の温度差があった。
 この状態で内部ファンを使わないと筒内気流の
 悪影響を免れない。

 このレポートではTECの準備が間に合わない場合の
 緊急処置を記した。
 TECを用いない場合でも
 排気ファン+内部ファンだけである程度の筒内気流対策に
 なっているとも言える。


  

4 件のコメント:

  1. 時々、ブログを見て、おおいに啓発されている山田ともうします。筒内気流にはまいっているところですが、短時間で撮影をするという貧乏根性を捨てるわけにも行きません。
    プロパンガス爆発事故が時々、報じられますが、比重が重い為、床にたまって拡散せずにいるために、発火源があると爆発します。そこで、比重の重い無色、無毒な気体を鏡筒内に封じ込めるとどうなるか、不謹慎な事ですが考えているところです。
    プロパンの比重は1.56 (空気を1として)ですが,勿論、爆発などの問題で論外です。そこで不活性ガスが使えないかと思うのです。キセノンは4.525 クリプトンは2.868の比重があり、腐食性もないので、筒内に封じ込めることは可能です。問題は価格ですが、立米当たり10万円程度、以下ではないかと思います。
    もう一つのやり方は、筒内を真空化するのですが、真空ポンプはヤフオクなどで1万円程度で購入出来ます。真空と言っても標高6、7km程度が(根拠なし)実現できればよく、鏡筒がレンズを含めて外圧で圧縮されるので、気密性の達成はゴム、ラップなどで容易です。ただし、レンズ、接眼部の構造は検討を要します。シュミカセではなく、屈折に使えないかと思います。
    以上、勝手な考えを述べましたが、小生、30cmロシア製マクストフカセを持っていますが、現在、病気療養中のため、力作業が出来なくて、治った後のことを考えているところです。既に、ご検討されたことかと思いますが、コメントがいただければ幸いです。

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  2. はじめまして。コメントありがとうございます。
    鏡筒内部の気体の状態が不均一になり
    屈折率の揺らぎがあるスケールで発生していることが
    筒内気流の源泉です。
    不均一になる原因は鏡筒内に温度差が生ずることなので
    温度差を解消しようというのが主鏡の温度順応等の
    試みなわけです。

    ご提案の着眼点は面白いと思いますが
    恐らく重気体も温度差で対流を起こすことは
    間違いないのでまず筒内気流は収まらないと
    思います。

    温度変化が気体の屈折率に影響を与える。
    という点に着目すれば
    ◎屈折率の低い気体で鏡筒内を満たす
    ということが一つの対処法として考えられます。
    ●真空化
    はその手法の一つです。
    ●屈折率の低い気体
    がもう一つの手法ではないかと
    私は考えています。
    ヘリウムガスが最も現実的な検討可能な気体です。

    屈折率は
     大気 1.000293
     ヘリウム 1.000035
    で一桁低いので屈折率の揺らぎも小さいはずです。
    私の知る限りでは実験をされている例は
    ありませんのでチャレンジしてみる価値はありそうです。
    いかがでしょうか?

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  3. コメントをありがとうございます。鏡筒内温度差で比重大の気体も対流を生じますが、重いと粘性が大きい( 根拠なし)と思い、対流を減らせばよいのではとおもった次第です。クリプトンはやはり高いので、屈折率に着目して、まずはヘリウムでためしてみる価値はあります。1.5立米1500L程度で2万円以下で買えるようです。ただ、水素に比べて少ないものの、リークが多い等、課題もあります。検討してみますが、何かご意見等があればよろしくお願いします。

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  4. ヘリウムは風船に需要があるので少量の
    ボンベが入手出来ます。
    以前検討はしたのですが投資?には
    思いきれませんでした・・・・^_^。
    リークは圧力差がないので少ないとは言え
    観測前に補充する手間はいりそうですね。

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