2017/07/05

Registaxのwavelet一括Batch処理


惑星画像処理の中で結構ネックになっていたRegistaxのバッチ処理について
ようやく方法が明らかになったので紹介する。

Using the Batch Module 
Using the Batch module with advanced tools
にバッチ処理の使い方のマニュアルがある。
どうもAVIファイル以外の処理ができるようには見えず
Waveletのバッチ処理はできないものと諦めていた。

何度かgoogleで <<Registax wavelet batch>>
のようなキーワードで検索して見たが役に立ちそうだったのは
以下のCloudyNightのForumだけだった。
Tricks to automate some of the tedious processing steps

どうもスッキリとできると納得できる記述ではなかったし
今まで諦めて放置していた。

本日思い直して再度実験して確認したところ全く問題なく動いたので
じっくりと方法を解説します。
結論は何の事はない、Registaxの機能をちゃんと使うだけのことでした。

トリックはADD FILESの部分で
ファイルの選択をするときに
ファイル名の入力欄に
*  → すべて
*.tif  → tifファイルのみ
等のWildCardを入れて「開く」をクリックする。
それで今まで限定されていたデフォルトのファイル拡張子に
限定されずにPNGやTIFのファイルが選択できるようになる。

以下具体的に画面のキャプチャで手順を追って説明する。

1.ファイルを選択してwavelet処理をする。
   一括処理に使用するパラメータの確定


2.PulldownMenu選択 Tools->Show MACRO/Batch window


3.Macro/Batch window の WAVELET 入力欄の default に
 適当な処理名をつけて SAVE。 
 [>>]ボタンをClickで右のMACRO windowに処理名が記録される。


4.Wavelet Save欄で出力画像の拡張子を選ぶ。次の入力欄は
  出力画像名の頭につけるヘッダーだが空欄にする。
  (Winjuposの時刻自動認識のためだが、Sat-のように年号の前に
  区切り文字を入れればそれでもよい。)
  [>>]ボタンをClickで右のMACRO windowに処理名が追加記録される。


5. MACRO windowのタイトル部分の入力欄(defaultと表示されている)
 でMacro名を適当につけて SAVE。


6.下段のBATCH windowのメニュー右端のADD FILESをClick。
 ファイル名の入力欄に使用するファイルの拡張子を *.tifのように入力する。


7.[開く]をClickするとファイル一覧が表示される。


8.一括処理するファイルを複数選択する。


9.[開く]をClickでBATCH windowに処理ファイルの一覧が
  表示される。RUN右の入力欄では先にSAVEしたMacro名がPullDownListとして
  出てくるので然るべきものを選択する。この選択はADD FILESの前でも
  Registaxを立ち上げた後でも任意のタイミングで可能。


10.[RUN]ボタンで実行。



これで随分時間の節約ができるようになった。
Registaxの開発者の素晴らしさを再認識した。

2 件のコメント:

  1. ずばり!!!この情報を探していました。
    ありがとうざいます。

    返信削除
  2. お役に立ててよかったです。

    返信削除