2017/07/31

土星 20170730



   1時間ほどの晴れ間があり撮像した。
   シーイングは良いが透明度は上がらない。
   AS!3Drizzle3Stackした。
   NPR6角構造や中心コアの黒斑がわかる。

2017/07/29

木星 20170728


   GRSの後方を暗部が取り巻くようにある。
   観測条件が悪く細部はわからない。
   GRS前方のストリークおよび下方の明部と関連があるか?

   こんな表情の木星はあまり見たことがない。
 モノクロではGRSが拡大したように見えた。
 米国のBruceMacdonald氏の1回転前の観測では
 GRS後方の暗部は小規模で急速に拡大したのかもしれない。
 あるいはシーイングによるボケの影響も考えられる。
 26日の永長氏の画像でも後方の暗部が見えている。

土星 20170728


   梅雨明け以降天候に恵まれない。
 雲間から透明度が激変する中の撮像。
   特に変化は認められない。今シーズンは明確な
 Stormを確認していない。

2017/07/23

木星 20170721


   SSTBの白斑A6A7にわたる北辺に赤味を帯びたStreakが見える。
   NNTBの黒斑が大きい。
   雲間での撮像でMethaneが撮れなかった。

2017/07/21

土星 20170720


   Methane画像を取り損ねた。
  特記すべきことなし。
 Blue画像の良しあしによってベルトの色の
 明瞭度が変わる。
 くっきりした透明度とそこそこのシーイングが
 ほしい。

木星 20170720


Mid-SEB outbreakの一部がEZにはみ出ている。MethaneDark
STBBADS4の境界が明瞭。STBGhostが後ろに見える。
NEBnに白斑群。NEBsに小さなWSがいくつか見られる。

梅雨明けでシーイングは悪くないが、東矩を過ぎているので
日没直後からの観測になる。

2017/07/16

土星 20170714


   特記すべき変化なし。
   低空のため透明度が上がらず色の再現性が低い。

木星 20170714


   SSTBの白斑A6A7の北辺に赤味を帯びたStreakがある。
   MethaneBrightではない。CM付近のNNTBの黒斑が大きい。

   南風が強い日が続いている。

2017/07/08

土星 20170707



   NPR6角形(若干赤味がある)および核が明瞭。
   多数のバンドが色彩豊富だが白斑は認められない。

   昨夜よりも気流は良く7/10に近かった。
   

木星 20170707


   CM付近にSTB SpectreNEBの白斑、暗班が複雑に絡まっている。


   WSZが赤味をおびMethaneで明るい。

   久し振りに安定した気流。

2017/07/07

土星 20170706


  梅雨の晴れ間、夜半には風が収まり良像が得られた。
  特記すべき変化は認められない。

  Registaxのwaveletの一括batch処理が有効で
  多数のRGBLファイルのwavelet処理を短時間に
  済ませることができた。

2017/07/05

投稿画像一覧のアップデート20170705

火星 ALPO Mars2016
2016~2017の
火星観測画像をアップデートしました。
5月4日の報告で今シーズンは終わりました。

以下は木星・土星で観測継続中です。

木星 ALPO Jupiter2016-2017
土星 ALPO Saturn2017

それ以前の年度は
投稿画像を一覧できるフォトギャラリーを作りました。

を参照してください。

TEC近況ーー高温環境時の冷却


 7月3日~4日にかけての温度変化グラフ。
 観測不適で撮像はできなかったが
 かなりの高温環境からTECを稼働して
 主鏡温度が良好に低下していることが
 確認できる。
 19:20 TEC ON
 21:12 TEC OFF

 本年4月に一応の完成を見た
 以降常に観測前にTECを稼働している。
 鏡筒内部の夏の猛暑でもTECのみで
 他の方法を援用する必要もなく
 筒内気流問題は解決していると思われる。

Registaxのwavelet一括Batch処理


惑星画像処理の中で結構ネックになっていたRegistaxのバッチ処理について
ようやく方法が明らかになったので紹介する。

Using the Batch Module 
Using the Batch module with advanced tools
にバッチ処理の使い方のマニュアルがある。
どうもAVIファイル以外の処理ができるようには見えず
Waveletのバッチ処理はできないものと諦めていた。

何度かgoogleで <<Registax wavelet batch>>
のようなキーワードで検索して見たが役に立ちそうだったのは
以下のCloudyNightのForumだけだった。
Tricks to automate some of the tedious processing steps

どうもスッキリとできると納得できる記述ではなかったし
今まで諦めて放置していた。

本日思い直して再度実験して確認したところ全く問題なく動いたので
じっくりと方法を解説します。
結論は何の事はない、Registaxの機能をちゃんと使うだけのことでした。

トリックはADD FILESの部分で
ファイルの選択をするときに
ファイル名の入力欄に
*  → すべて
*.tif  → tifファイルのみ
等のWildCardを入れて「開く」をクリックする。
それで今まで限定されていたデフォルトのファイル拡張子に
限定されずにPNGやTIFのファイルが選択できるようになる。

以下具体的に画面のキャプチャで手順を追って説明する。

1.ファイルを選択してwavelet処理をする。
   一括処理に使用するパラメータの確定


2.PulldownMenu選択 Tools->Show MACRO/Batch window


3.Macro/Batch window の WAVELET 入力欄の default に
 適当な処理名をつけて SAVE。 
 [>>]ボタンをClickで右のMACRO windowに処理名が記録される。


4.Wavelet Save欄で出力画像の拡張子を選ぶ。次の入力欄は
  出力画像名の頭につけるヘッダーだが空欄にする。
  (Winjuposの時刻自動認識のためだが、Sat-のように年号の前に
  区切り文字を入れればそれでもよい。)
  [>>]ボタンをClickで右のMACRO windowに処理名が追加記録される。


5. MACRO windowのタイトル部分の入力欄(defaultと表示されている)
 でMacro名を適当につけて SAVE。


6.下段のBATCH windowのメニュー右端のADD FILESをClick。
 ファイル名の入力欄に使用するファイルの拡張子を *.tifのように入力する。


7.[開く]をClickするとファイル一覧が表示される。


8.一括処理するファイルを複数選択する。


9.[開く]をClickでBATCH windowに処理ファイルの一覧が
  表示される。RUN右の入力欄では先にSAVEしたMacro名がPullDownListとして
  出てくるので然るべきものを選択する。この選択はADD FILESの前でも
  Registaxを立ち上げた後でも任意のタイミングで可能。


10.[RUN]ボタンで実行。



これで随分時間の節約ができるようになった。
Registaxの開発者の素晴らしさを再認識した。